理事長室

謹賀新年

  • 2021.1.4
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 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 毎年減少していた日本の年賀状の送付件数が、今年は増えたという報道されていました。コロナ禍で日頃会う機会が減ったので、せめて年賀状くらいは出しておこうか、ということでしょう。紅白を見て、初詣に行くという国民の超鉄板の行動様式も健在だったようです。日頃は信心深くない私ですが、それでも神頼みをしたくなるご時世です。

 事故が起きた場合、人身事故に直結するような3K業界の人は、特に気になるようです。建設業関係者の皆さんは元気の良く豪快な性格の人が多いようで、神様なんか信じないと思いがちですが、工事の祈願祭などは本当にきっちりやります。マンションの大規模修繕工事をした時、神事など不要と言ったら、請け負った業者から、段取りや費用はこちらで見るから頼むからやらせてくれと言われて当惑したことがあります。
 農林水産業などの自然相手の仕事は天候に左右され、神頼みなので、総じて信心深い人が多いようです。数世代前までは日本人のほとんどが農民か漁民でしたから、信心深い方が平均的な日本人の感性だと思います。
 昔の人にとってカミナリは本当に怖かったと思います。現代人はその発生メカニズムを科学的に理解しているはずですが、それでも実際に稲光や雷鳴を目の当りにすれば、肝を潰し、身を縮めます。科学万能の時代でも、祟りや妖怪などいるわけがないと思いつつ、心のどこかでは存在を否定していないようです。昨年、鬼滅の刃ブームもコロナで不安な世相が影響していたのかもしれません。
 一方、ここ数年の医学の進歩は目覚ましいものがありますが、人体の仕組みはいまだ謎だらけです。新しい発見が新しい疑問を生み、また、謎解きが始まります。現在、コロナのワクチン開発が急ピッチで進んでいます。「経済を動かせば感染者が増える。いたちごっこのような閉塞感を打開できるかもしれない。」世界中の期待が集まっていますが、これも地道な研究が積み重なった免疫研究の基盤の上に構築されたもののようです。
 まだまだ知らないことだらけ、人智を尽くしても、越えられないものがあると考える謙虚さが、慢心を許さず、科学を発展させてきたように思えます。
 「人事を尽くして、天命を待つ」という言葉があります。私自身コロナ対応で、人事を尽くしたかと言われると心もとないのですが、年度末には、とうとう当財団の職員も一人コロナに感染してしましました。幸いクラスターは起こすことはありませんでしたが、今年も同様なことは覚悟しています。昨年来、いろいろとコロナ疲れをしていることは事実で、正月に神頼みをするくらい大目に見てもらいたい。というのが正直な気持ちです。
 健やかな一年となりますよう、「コロナ退散を」皆さんと祈念したいと思います。