熊本県地域結集型研究開発プログラム 次世代耐熱マグネシウム合金の基盤技術開発

事業概要

2006年9月に、熊本県が提案した産学官連携技術開発テーマ「次世代耐熱マグネシウム合金の基盤技術開発」が、 独立行政法人科学技術振興機構(JST)の「地域結集型研究開発プログラム」の新規課題として採択されました。

熊本県地域結集型研究開発プログラムでは、熊本・九州地域の企業、公設試、大学等が連携し、 次世代耐熱マグネシウム合金の研究開発拠点、並びに、同合金を活用した自動車部品産業等の拠点形成を目指します。 このため、熊本大学で開発されたKUMADAIマグネシウム合金技術を核に、内外の資源を結集して高度な研究開発、 合金設計、溶解・鋳造・加工、材料解析・評価等を行う次世代耐熱マグネシウム合金実用化基盤技術プラットフォームを構築し、 地域経済の活性化、我が国の産業競争力の強化に貢献します。

本プログラムでは拠点形成のための体制構築と環境整備、新技術開発ならびに事業化促進によって、次世代耐熱マグネシウム合金に関する卓越した研究開発・産業拠点の形成を図り、KUMADAIマグネシウム合金を自動車等の輸送機器や産業機器へ実用化することを目指し平成18年12月から平成23年11月末まで実施されました。

KUMADAIマグネシウム合金とは

マグネシウムに遷移元素と特定の希土類金属が微量に添加された合金。
長周期積層構造相という新規な原子配列構造を有し、室温で超々ジュラルミンを、 高温で耐熱アルミニウム合金を凌駕する高強度・高耐熱性をもつのが特徴。 マグネシウム合金の強化メカニズムの解明が進み、金属学会における新たな学術領域を開拓しています。

KUMADAIマグネシウム合金の特性比較はこちらからどうぞ

研究開発内容及び研究成果

テーマ1 次世代マグネシウム合金材料設計開発
1-1 合金組成開発
テーマリーダー:熊本大学 教授 河村 能人
◆展伸材用合金開発 (高強度・高延性合金鋳造・押出材の組成開発、低コスト化)
◆ダイカスト材用・チクソモールド材用合金開発
◆LPSO相生成メカニズム解明

1-2 組織制御技術開発
テーマリーダー:熊本大学 教授 河村 能人
◆熱処理組織制御技術開発
◆加工組織制御技術開発
◆凝固組織制御技術開発

1-3 強化メカニズム解明
テーマリーダー:九州大学 教授 東田 賢二
◆強化メカニズム解明
◆破壊メカニクス解明

1-4 データベース構築
テーマリーダー:熊本大学 教授 安藤 新二
◆機械的特性・加工特性・耐食性・接合特性等各種データベース構築
◆データベース管理・運営

テーマ1の研究成果はこちらからどうぞ

テーマ2 次世代耐熱マグネシウム合金製造基盤技術開発
2-1 溶解・鋳造技術開発
テーマリーダー:熊本大学 教授 河原 正泰
◆溶解技術開発(溶解条件確立、母合金製造技術開発など)
◆簡易鋳造技術開発
◆半連続鋳造装置開発
◆鋳塊の分析

2-2 塑性・接合加工技術開発
テーマリーダー:熊本大学 教授 里中 忍
◆押出加工技術開発
◆圧延加工技術開発
◆接合技術開発
◆衝撃加工技術開発

2-3 表面処理技術開発
テーマリーダー:九州大学 教授 松本 泰道
◆表面分析と耐食性評価
◆陽極酸化処理技術開発
◆高機能性表面処理技術開発

2-4 試作品供給技術開発
テーマリーダー:福井大学 教授 大津 雅亮
◆試作品供給システムの管理・運用
◆試作品の供給
◆分析・評価及び品質管理技術の確立

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